色空間とは特定の色を数値で表す仕組みである。
例えばよく知られる色空間にはRGB色空間がある。RGB色空間は3次元、つまり3つの値で色を識別する。各値の範囲は0~255であるために、合計16581375(255x255x255)種類の色を識別できる。人間が認識でいる色は200万程度であり、十分な空間といえる。
HLS色空間も一種の色空間であり、HSI, HSLとも呼ばれる。この色空間では、これはマンセルカラーシステムを利用している。3次元の色空間で、値は色相(Hue), 彩度(Satutration), 輝度(Luminance)で指定する。
色相(Hue)
Hue(色相)は概念としては最もわかりやすく色の違いを占めす。色同士はつながっていて、少しずつ別の色へと変化する。これをわかりやすく示した図が下記の色相環である。色相により異なった色の種類を指定する。
HLS空間ではRed, Yellow, Blueが基本色として用いられる。下記の図を見るとわかるが、RYBは三角形の位置に属している。
参考 The fundamentals of understanding color theory
彩度(Satutration)
彩度は色の鮮やかさをしめす。彩度は同じ色調で鮮やかさを変化させる。
色相環において色相は円の周辺であった。それに対して彩度は中心と外側の位置づけになる。中心に近づくほど色は白~灰色~黒となる。外側に行くほど色相の色が強くなる。
参考 The basics of the color wheel for presentation design (Part I)
輝度(Luminance)
輝度は色の明るさを示し、”明度”と似た概念である。輝度が高いと白くなり、低いと黒くなる。下記はマンセルカラーシステムである。輝度が下の黒から、灰色を経て、上側の白へと変換するのがわかる。
まとめ
HLS色空間で利用しているマンセルカラーシステムを一つにまとめると以下のように図になる。この立体を利用して色を表現している。