Windows 10ではこれまでと大幅に更新とサポートが変わる。
まずもっとも大きなくくりが”シリーズ”。これは3年ごとに改変される。最初のシリーズがThresholdで2015年11月までであった。現行は2015年12月から始まったRedstone。次に予定されているのが2019年4月からは新しいシリーズが予定されている。これまでのWindows OSのメジャーアップデート, XP, vista, 7がこれにあたる。このシリーズで何が変更されるのか、その変更によりすべて適用するのかを考える必要がある。
次に”Feature Update”である。これは年に二回、4月と10月に配布される。このFeature Updateでは新しい機能が追加される。これは年に2回のイベントであるが必要な機能が入ってくる可能性がある。どのようか機能が入ってくるのかを見ておく。
”Quality Update”は月に一回提供される。これには新しい機能が追加されていない。毎月発行されるために自動化して適用したい。Windows Updateに似た仕組みが必要である。
そして最後が”Security Update”である。考え方としてはこれまでの緊急パッチに近い。これが出た時には至急あてるようにする。
さてFeature Updateを詳細にみる。なぜかというとFeature Updateによりサポート期間が決まっているからだ。下記がこれまでに出たFeature Updateである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_10#%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E5%BD%A2%E6%85%8B
Feature Updateはバージョンにより識別される。バージョン番号は開発が完了した年と月の組み合わせである。よって1607ならば2016年7月となる。
OSビルドは後程説明する。
サポート終了はエディションにより2つに分かれる。Home, Proは18ヶ月、Enterprise, Educationは24ヶ月となる。
さてOSビルドについて説明する。ソースコードから実行できるモジュールを生成することをビルドと呼ぶ。
ビルド番号は2つの方法で変更される。まず新規開発のパターンである。Microsoftでは開発中には毎日ビルドを行っていて、新しいビルドには順番に番号が割り振られる。ビルド番号は整数と少数から成り立つ。整数部分は一日に一回増加する。少数は一日のなかでビルドが複数あった場合に変化される。2つ目のパターンはリリース後であるFeature Updateが実施されるとビルド番号は固定される。例えば1709のビルド番号は16299である。このあとQuality UpdateあるいはSecurity Updateが提供されるたびに小数部分のビルド番号が変更される。
さて最後に”サービスモデル”である。サービスモデルは要するにMicrosoftが利用形態別に推薦するバージョンである。3パターンある。
- Semi Annual Channel Targeted
- Semi Annual Channel
- Long Term Servicing Channel
Semi Annual Channel Targetedでは綱に最新のFeature Updateを適用する。これはホームユーザーが対象である。Semi Annual Channelでは4か月前のChannel、要するにひとつ前のFeature Updateを提供する。ビジネス向けを想定する。最新のFeature Updateにバグが生じたとしても影響が出ないようにする。そして半年たてばバグを出し切り落ち着いたところで適用する。最後にLong Term Servicing Channelである。これは機器への組み込みを想定している、サポートは10年である。
参考
複雑怪奇? Windows 10の大型更新とサポート期間を整理する
サービスモデル