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見積書を比較する

投稿日:2018年4月7日 更新日:

購買をする際には複数のベンダーから見積もりを取り寄せ、”適切な”ベンダーを選ぶ。この”適切”に選ぶというのがいうはやさし、行うはむずかしである。

難しい理由をいくつかある。

  • アイテムが同一ではない場合に機能面も考慮した比較が必要になる
  • アイテムに含まれる項目が一致しない(インストール、保守など)
  • サービスはそもそも同一の定義ができない。
  • サービス品質、提供期間、オンサイトサポートが一致していない

このような状況で適切に見積もりを比較するための方法を考えてみる。

まず見積もりは2つに分ける必要がある。一つは物品、もう一つがサービスである。

物品は比較的簡単である。

  • アイテムおよび個数を明確にする(ベンダー、モデル)
  • 周辺機器関連について比較
  • 種別および個数を比較する
  • インストール費用が含まれてることを確認

サービスは以下のような手順が良いと思われる。

  • サービスの明細化
  • 各サービスについて目安となる日付を入れる(あるいはベンダーに見積もらせる)
  • 単価を取得
  • 合計を取得

サービスについて、違いがありそうで比較ができないときにはどうするか。

  • ベンチマークとなるベンダーを見つける
  • 他のベンダーをそのベンチマークベンダーに合わせる

さて見積もりに差異がある場合そのギャップは2つの要素から生まれる

  • 労働単価
  • 期間

まず労働単価についてはベンダーごとに決められた単価があるので、ここを変更できる余地は少ないといえる。ディスカウントを求めることはできるだろうが、経験上5%~20%といったところか。

期間はベンダーごとに差が出てくる。差が出てくる理由としては

  • SOWの解釈が違う
  • 人月の見積もりが異なる
  • 最低限の人月で見積もっていて、リスクが見込まれていない

SOWについてはベンダーと直接話し合い、各サービス項目について経験、従属性、リスク、デリバラブルについて意識合わせをする。人月の見積もりについてはベンチマークベンダーを一つの目安とする。リスクが見込まれていない場合には、見積もり人月をオーバーした場合にはどのように吸収されるかを明らかにする。

 

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