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Rによるやさしい統計学/5-統計的検定-1

投稿日:2014年4月30日 更新日:

5章で学ぶこと

5章では検定方法について紹介している。以下の方法について検定対象と検定する条件を理解する。

  • Z検定
  • t検定
  • 無相関検定
  • 独立性の検定

また検定の手順についてもまとめている。

検定方法

Z検定 平均値 正規分布 母分散σ^2が既知、一つの平均値
t検定 平均値 t分布 母分散未知、一つの平均値
無相関検定 相関係数 t分布
独立性の検定 質的変数の独立性、2つの質的変数の連関 カイ二乗分布

検定の手順

検定対象と条件により利用する検定方法は異なるが、検定手順は同じである。以下は記載されている手順を参考にして、作った手順である。

  • 検定対象を明らかにする
  • 条件を明らかにする
  • 検定モデルの選択
  • 帰無仮説と対立仮説を立てる
  • 検定統計量の選択
  • 有意水準の決定
  • 検定統計量の実現値を求める
  • 帰無仮説の棄却、採択を決定する

この章で学ぶ検定方法の一覧

  • Z検定
  • t検定
  • 無相関検定
  • カイ二乗検定

練習問題

5-1

帰無仮説はこのサンプルデータがとられた母集団の平均は170である。対立仮説は平均は170ではない。有意水準を5%として考える。利用する統計モデルは母集団の平均値について推定する。サンプル数は20あること、および母集団は正規分布に従っているためにt検定を利用できる。

t.test()を利用してt検定を行う。

> t.test(w_length, mu=170)

        One Sample t-test

data:  w_length 
t = -3.8503, df = 19, p-value = 0.001079
alternative hypothesis: true mean is not equal to 170 
95 percent confidence interval:
 160.584 167.216 
sample estimates:
mean of x 
    163.9

上記より、自由度19のt検定を行っている。対立仮説は”not equal to 170″であり両側検定となる。

サンプルの平均=163.9であり、ここから統計量t=-3.8503が求まる。これに対応するp値は0.001079である。有意水準5%以下であることからとしたので帰無仮説は棄却できる。

母集団平均の95%での信頼区間における推定値は160.584~167.216となる。

以下t.test()の結果の参考になる情報を記載しておく。

> qt(0.025,19)
[1] -2.093024
> qt(0.025,19, lower.tail=FALSE)
[1] 2.093024
> pt(2.093024,19)
[1] 0.975
> pt(-3.8503,19)
[1] 0.000539266

自由度19におけるt分布は以下のようなっている。

> curve(dt(x,19),-3,3)
> abline(v=qt(0.025,19))
> abline(v=qt(0.972,19))

tdist

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-R

執筆者:


  1. foo-bar-baz より:

    [有意水準5%以下であることから]というのは,不適切でしょう
    [有意水準を5%としたので]とでも書くべき

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